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コロナ渦中の引っ越し、良かったところ・悪かったところ




ヴェネチアに引っ越してきて早、一ヶ月経ちました。


ここ十年で国をまたいでの引越しは十回目?何回やっても慣れません。


今回は特に「あ、イタリアっぽい。」と思うことが多くて。


そしてベルギーの方も。「あ、ベルギーっぽい。」って思う事が。


コロナ渦中の引っ越し、マスクをしながらの家具を運ぶので意識が飛ぶかと思いました。


いつ国境やサービスが停止してしまうかビクビクしながら。


そんな引っ越しにまつわる話をまとめてみようと思いました。


7月・アパート探し。

ベルギーとイタリアの国境は6月の15日からまた観光客も含め、行き来が自由になりました。イタリアに入る時には飛行機の中で渡される質問表(三ページ程度)に連絡先と期間を書いた紙を提出します。


アパート探しも、イタリア語が出来てなんぼ。オンラインで見つけた物件の5割くらいはメールで返信してくれますが、5割くらいは何回メールしても無視。電話をかけて「Do you speak English? 英語喋れますか?」と聞いたら、「NO」と言われて切られたり。笑

おかげで家探しにまつわる単語はだいぶ覚えました。


最初はPadova, Mestre (イタリア本土側)とヴェネチア、30軒ほど見学しましたが、最終的にはヴェネチア、そして、東側の公園が近いエリアで探しました。


ヴェネチアも東の方に行くと、Bienaleという大きな公園があります。

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運動できるエリア、ジョギングをしている地元の人も多く、子供の公園も何箇所かあります。

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希望よりやや中心ですが・・このエリアまでも徒歩十分。ジョギングしたり、ワークアウトによく使っています。


8月・アパート決定から、入居まで。

夫の仕事の開始日が9月1日、入居はその1週間前8月24日に決まりました。


元々は1週間、契約書にサインして、翌週はベルギーで2週間小学校に通い、9月の3週目からイタリアの学校、と思っていましたが、出発の翌日にブリュッセルがレッドゾーンに。

レッドゾーンに対する対応は国によりますが、イタリアはCovid陰性のテストを空港で表示するか、空港でテストを受け、48時間の自主隔離が必要でした。(2020年の8月時点)


こういう事態になる事も予想していたので、私たちは「戻れないかもしれない」前提に荷造りをして、友人に鍵を渡しておきました。遠隔で引っ越し会社のトラックを手配し、友人夫婦に助けてもらいました。


(毎日少しづつ箱が増えていく様子)

子供の洋服や、家具は全部、寄付しました。


FACEBOOKで取りに来たい人にただであげる代わりに、出発する直前に取りに来てね、と。


大体の人が、「ただではもらえないよ、お金払うよ」と言われたので、そのお金を難民や収入の少ない家族を助ける団体に寄付しました。


運べるものは駅前のリサイクルショップへ。


もし、全部売っていたら1000ユーロくらいになっていたのかもしれません。でも欲しいという人にあげたり、お金を寄付したりする方が、良いことしたなー、って自己満足出来たのでそれの方がよほど嬉しかったです。



ビザ問題

私たち夫婦はどちらもヨーロッパの国籍を持っていないので、こうして引っ越す度にビザを申請しないといけません。


今回の旦那のビザはギリギリ出発1週間前くらいにブリュッセルのイタリア大使館に出してもらいましたが、家族ビザは最長3ヶ月かかる、と言われました。


実はベルギーの滞在許可書も10月末で、きれます。


イタリア側からNulla ostaという「イタリアに来て良いですよ」っていうお手紙をもらって、それを元に”滞在している国の”イタリア大使館にビザを出してもらいます。


だから10月までにこのNulla Ostaが取れないと、私は日本で、娘はアメリカのイタリア大使館でビザを申請しないといけなくなります。→もう、ありえないでしょw


最長3ヶ月、と言われて8月に申請し始めたのでギリギリかな、と思ってましたが、昨日Nulla Ostaが出来たという、嬉しいお知らせが!


最悪の事態(ビザがない=違法滞在、だけどコロナの影響で日本に申請しに帰れない)は免れそうです。



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ビザ申請に当たって書類を揃える大変さをちょっと説明すると、イタリア大使館には出生証明、と結婚証明証を出します。日本で三ヶ月以内の戸籍を取り寄せて、それを外務省でアポステーユを付けてもらいます。アポステーユは”ちゃんとした書類ですよ”という証明です。

その原本を日本から送ってもらって、日本大使館で翻訳します。


以前は予約なしに申請・受け取りに行けましたが、外務省は郵送のみ、大使館は受け取りだけ予約制です。


娘はパリで生まれたので、出生証明書を送ってもらい、それを法定翻訳家にイタリア語にしてもらいます。

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9月・ベルギーのアパートの引き渡し。

正直、今回の引っ越しで一番いらっとしたのがここ。


夫の同僚が、「引っ越すんだったらぜひ君たちが住んでたアパートに住みたい」って連絡がありまして。しかも家具もほぼ全部引き取ってくれる。それを大家さんに言ったんですよ。


そしたら、「他にも誰がアパートに住みたいか興味があるか、一応ウェブサイトに載せるね」と言われて、次に決まる人が家具が欲しいかわからないから家具を処分した方がいいのか、しない方がいいのか悶々している時間が長かったわけですよ。


イタリアに引っ越してから結局決まったんですけどね。私たちが最初に紹介した人に。


そしたら、彼らも「この家具は欲しいけど、これはやっぱりいらない」とか言い出して。


あの、私たち、イタリアにいるの知ってます?


もう無理だから自分たちでやって、って言おうかと思いましたが。


引っ越しのお手伝いをしてくれた夫婦が、そのいらない、って言った家具が欲しいと。


まだ鍵を持っていたので、そのまま彼らに手配してもらいました。


窓からソファーを出している様子。


で、昨日。大家さんとその不動産会社がアパートの点検に行って。


「ほぼ完璧なんだけどね、オーブンの中がちょっと汚いからクリーニング費用を敷金から差し引いとくね」と。私たち、引っ越してから2回、掃除に来ていた人に来てもらったんですよ。オーブンとか冷蔵庫とか綺麗にしておいて、とお願いしたんですよ。ナゼデキテイナイ・・。


引っ越しはお金がかかりますね。(学者なので一般企業のように費用も出ません。涙)

あれ、全然良いところが紹介できていない。w


なので次は。


引っ越しをして、良かったこと。


一番良かったことはコロナ渦中すごく良いアパートが安く借りれた、という事。


私たち、なんだかんだラッキーで。香港に引っ越した時も中国株が30%くらい暴落した直後で、家賃安かったんですよねー。


このアパートも1月から借りてが見つかっておらず、大家さんに「乾燥機を入れようと思っているんだけど、買って、このスペースに入れても良いか?」と質問したら、洗濯機と乾燥機を新調してくれました。(頼んでないのにw)


借りてが見つかっただけですごく嬉しかったんだそうです。


あとは天気の面で、イタリア良いですね。


ベルギーは住みやすい国


という記事を前に書いたんですけど、ベルギーの残念な点は、やっぱり天気。


ヴェネチアはアクア・アルタ、という浸水シーズンがありますが、夏は暑く、9月も中旬くらいまで海に行けました。


リド島。サンマルコ広場から水上バス(ヴァポレット)で15分くらいで着きます。


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イタリアの小学校がスタート!

イタリアの小学校は

1)全日(40時間、毎日8時半から4時半)

2)27時間(週2回だけ午後授業、残りの3日は半日、でその分宿題が多い)

から選べます。


全日を希望していましたが、コロナでクラスの人数制限を設けているため、27時間になりました(涙)


宿題多いって、どう手伝うのよw


その上、9月いっぱいまでは半日授業のみ。学校がスタートした2週間目は選挙で3日間休み。


夏休みは6月の頭から9月の3週目まで、3ヶ月半。


イタリア人はいつ仕事しているんだろう?


でも学校行けるだけ贅沢!


お友達も出来て、楽しそうに通っているので良しとしよう。


さいごに

なんかまとまりのない、文句ばかりの日記になりましたが。


要約すると、コロナであってもなくても、引っ越しは大変、という事で・・。


コロナ渦中で事前予約など、手続きがちょっと増えたけれども、引っ越す人自体も減っているので、申請などは早く出来ているかな?という印象はあります。


あとは、別に書類がちゃんとしてなくてもイタリア人は全然気にしていない、という印象なので、こちらも焦っていません。本当に必要なもの(code fiscale というマイナンバー)はすぐに出してれるし、住民登録をしてはじめて安く買える水上バス、ヴァポレットのカードも、一人100ユーロ払えば住民登録が住んでなくても買えます。そうすると観光客の値段(一回7.5ユーロ)ではなく住民価格(一回1.4ユーロ)でヴァポレットも乗れるようになりました。


小学校も義務教育なのでビザがある、なし、関係なく通うことが出来ています。


(イタリアに来てから、私たちはSpritzというスパークリングワインとリキュールを割ったカクテルをよく飲んでいて、娘もアップルジュースと炭酸水の子供Spritzをよく飲みます。)

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