
もうシリーズ化して書きたいような内容ですが、ヨーロッパと日本の小学校の違い、ヨーロッパはベルギー、イタリア、をメインに書きたいと思います。
まずはヨーロッパの小学校にあって、日本の小学校にないもの。
小学校で留年がある、飛び級がある。
ヨーロッパではできる教科の能力を伸ばし、できなければ一年下の学年をやり直すのは普通です。ベルギーではクラスで算数が優秀な子は一年生から別の先生がついて、みんなより難しい問題をやらせていました。読み書きが不得意な子はコロナで学校が半分休みだったのもありますが、再度一年生をやり直す子もクラスで何人かいました。
年の始めに生まれて、他の生徒よりも成長が早い子は飛び級して、年末生まれの生徒は、成長の様子をみてもう一年後の学級に入る、などの相談が出来ます。
進みが早すぎてついていけない、とか簡単すぎてつまらない、などの問題も解決されるし、短い子供の教育時間を無駄にすることなく能力を伸ばせるのかな、と思います。これは日本でも浸透すると良いな、と思う考えの一つです。
夏休みが長いが、普段の学校も長い。
親は大変ですが、夏休みがとても長いです。イタリアは6月の頭、から9月の中旬まで、3ヶ月半あります。夏休みの間は、市が提供するキャンプなどに参加できます。
ベルギーでは自然に還るキャンプ、自分たちでテントをはったり、トイレを掘ったり、森の中で生活するようなキャンプを小学生からやっていました。1週間から10日、親ナシでお泊まりしていました。たくましいです。
ヴェネチアではセーリングや水泳など、水のスポーツが人気です。
写真はゴンドラ立ち漕ぎのレースです。

でも夏休みが、普段の学校がとても長いです。小学校の低学年でも8時から4時まで、習い事なんかもやっていると一日長いです。ベルギーでは学校の後に宿題もやってくれて、いつも4時45分にお迎えに行ってました。その後もそのまま6時まで遊ばせることが出来ます。
イタリアでは、全日制(毎日8時から4時まで)か、27時間制か(週に2回だけ8時から4時まで、週3回は12時半まで)という2種類の時間割から子供の個性にあったスケジュールが選べます。運動にもっと力を入れたい、例えばサッカーチームに入っている子は半日で午後から練習もできます。集団生活が苦手、という子も全日制より27時間制を選び、その分家での宿題を一人でやるようになります。ストレスを少なくして子供が学びやすい環境を設置してあげるのは良いですね。
就学年齢が早い
日本の幼稚園は4歳になる年にスタートですが、ヨーロッパはほとんどが2歳半から幼稚園に入れます。おむつが取れている、という条件がつく学校もありますが・・。幼稚園は義務教育ではないので、毎日行かなくても大丈夫です。時間も長く、8時半から4時前くらいまで行ってました。
ベルギーでは水曜日が半日だったので、お友達のお子さんは前日から祖母のうちにお泊まりして、水曜日は学校に行ってませんでした。
まとめると、ヨーロッパの学校は日本の学校に比べて、
1日の就学時間が長い。
夏休みが長い
能力に合わせて飛び級したり、留年したりする。
では次に日本の小学校にあって、ヨーロッパの小学校にないもの
掃除、給食の配膳
私が日本の小学校で優れているな、と思うのは掃除を生徒で行う、給食の配膳を生徒で行う、という点です。掃除や食事の当番をすることで得られるものがあると思うからです。
自分たちで掃除をすることで、「掃除をする人」と「そこを使って仕事や学習をする人」の差が無くなるし、誰かこれを掃除する人がいる、という意識が生まれる、と思っています。
個人的な意見としては、真冬に雑巾掛けなどは、モップやお湯を使って良い、など、ストイックさを減らして欲しいですね・・。

運動会、文化祭などの長い準備を要する行事
ヨーロッパでも年に一度、発表会みたいなのをやりますが、日本の運動会や文化祭のように長時間かけて準備し、1日のイベント、というのは見たことがありません。
こういった準備の中でクラスの絆が生まれたり、喧嘩したり、また団結したり、というグループ意識が生まれるイベントは日本ならでは、でしょう。
興味があれば、英語で書いたバージョンがあります。もっと長くて、自身が日本でハーフとして育った経験、も書いてあります。
Japanese people explained! [Chapter 3] Education in Japan
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