
これは私がフランス・イギリスの会社の経費計算などで学んだ知識を元に香港の税制を説明した記事なのでなので日本や他の国では適応できる範囲が狭まりますが、参考までに。
今回は香港で事業用口座が開けた・・としたらを前提に話をします。
香港では会社の利益に対する税率が一律16.5%です。
つまり会社の収入 (1)
引く経費 (2)(会社の経営に必要なもの全部)
イコール 利益 (3) です。
収入の分は、私の場合イギリスの本社から毎月同じ額が振り込まれるので 収入(1)は変わりません。(仮に30万としましょう。)
経費(2)がゼロなら税金は 30万 x 16.5% =4万9千500円。
でも・・例えば家で仕事していたら。
家賃は経費ですよね?
(たまに家賃全部は経費で落ちず、働く範囲のみ/住居範囲のx%のみ経費で落とす場合もあります)
もちろんパソコン、インターネットや携帯代は経費。
車を持っていたとしたら。
それも”社用”で使っていると裏付けできればガソリン代や駐車場代は経費。
家具。テーブル、椅子、ソファーなども日頃の仕事で使っています(パソコンワーク)
デコレーションや植物もれっきとした経費。(私の前の会社は絵画とかも買ってました。)
仕事中に紅茶やコーヒーを飲みます、コーヒーマシーンやコーヒー、お茶なども経費。
ご飯やおやつも仕事中に食べていれば経費です。
レシートはこまめに取っておくことをお勧めします。
ここまでで、何も経費に入れなければ5万近かった税金も
収入(1)30万 マイナス経費(2) 24万6千= 利益(3) 5万4千円
税金は5万4千円 x 16.5% = 8910円
経費(2)の内訳
家賃20万
携帯、インターネット等 6000円
車のガス代、駐車場代 月1万
家具等〜総計12万 (月1万)
飲料・食事等 月2万
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これだけで税金が5万円から8910円に下がります。
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ここでどうするか。1万以下になったとしてもまだ毎月9000円近くは税金で取られます。
これをゼロにするためには。これくらいの額を「お給料」にすることができます。
どういうことか、というと。
私のような各月に決まった額が入ってくる会社って珍しい方で
普通は今月はたくさん働いたから収入が50万だったけど、翌月は10万しか稼げなかった、という会社の方が多いです。そういった場合、ある程度の年間収入がわかっている場合、それを個人口座に毎月決まった額を振り込んでいけばいいんです。
ここでポイント。どの国にも最低賃金で税率ゼロ、という額が存在します。
香港の場合は120,000HKD(年169万・月14万)以下は税率ゼロです。ただ夫婦の収入や子供の数でも変わってくるのでこの辺はチェックが必要です。
というわけで残っている5万4千円を毎月”私のお給料”として個人口座に振り込むと・・・
見事に税金ゼロになるわけです。
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注意点は:
経費の計算等を毎月やっておき、きちんとレシートも全て取っておく。
前払いしたもの・個人口座から建て替えしたものはExpense(経費)として事業用口座から毎月個人口座に振り込むことは可能。その際には日付、何の目的で使ったのか、レシートを記録。
これはフランスの会社で使っていたものですが、経費がホテル代、食事、移動費、会社用の家具、ペン、携帯等、その他に分かれています。これは日本へ出張した時の食事と新幹線代を計算し、その月の平均為替を計算の上、ユーロの額をフランスの個人口座に振り込みました。

これを毎月やらないと、きちんと期限通りに行政書士の人が確定申告出せず、誤って税金が課せられる可能性も高いです。
そして何より、経費としてOKなもの、NGなものもたくさんありますので、その話し合いができるよう締め切りが3月末であれば、1月末には一通り全ての書類を送った方が賢明です。
私たちの会社も過去2年、痛い目に遭いましたから・・・。笑。
あくまでビジネスモデルが違えば経費で落とせるものも、法人で買ったものは消費税分が戻ってきたりもするのでその辺は要チェックです。