建設から40年、アクア・アルタ被害をヴェネチアから救ったMOSE




モーゼって何?


アクア・アルタって何?


MOSE (MOdulo Sperimentale Elettromeccanico, 英語で言うところ、Experimental Electromechanical Module) 実験用電子工学モジュール、略してモーゼ。


モーゼは重要な預言者の一人で、海を割って奴隷として働かされていたヘブライ人を救出した、という話から名付けられている、ヴェネチアをアクア・アルタ から救うべき、MOSEが建設されました。


アクア・アルタはイタリア語で高潮、という意味です。秋のヴェネチアの高潮の時間帯(一日2回、2時間ずつくらい)浸水しちゃうんです。ニュースとかでみた事ありますよね?

このプロジェクトは驚くことに40年近く建設されていたにも関わらず、全然完成せず。

昨年、2019年の11月に187cmのアクア・アルタ 大被害で建設関係者のおしりにようやく火がつき、2020年の7月に初めての使用運転。


そして昨日、予測135CMのアクア・アルタ(高潮)を見事に回避しました!


40年かけての建設。途中、汚職で政治家が捕まったり、当初予定していた建設額より遥かに上回った資金めぐりでプロジェクトが中断したりしましたが、まぁ、40年かけてよく作りました。


でもまだ「完全に完成したわけではなく、本当の完成は2021年か、2022年」らしい。さすがイタリアです。笑


なんでこんなに高く、長く建設することになったかというと。なんともイタリアっぽいんですけど。不格好なものは作りたくなかったから、普段は海中にあって、必要な時だけ出現するものを作りたかったんだと。


オランダが海抜0メートルより低いのは、地理の勉強でやったと思うんですが、最高で6メートル以上低いそうです。それをカバーしているのはDikeと呼ばれるコンクリートの壁で洪水から守っています。

この技術を教えたのが、昔のヴェネチア。オランダ人の商人達はヴェネチアのこの知識を踏まえて、風車とDikeを使った攻防を国の至る所に建設。今ではオランダの4分の1は海抜0メートル以下なんだそうです。


そして、肝心のヴェネチアは毎年、懲りなくアクア・アルタで浸水。


でも去年の被害が酷過ぎたので今年の使用運転に間に合わせた、そうです。


MOSEの仕組み


ヴェネチアのラグーンに入ってくる水をこの3カ所でシャットアウト。

こんな感じで黄色い攻防が現れる、のです。


でも使用するのにすごいお金がかかるので、130CM以上の時にしか使わない、らしいです。


だからそれ以下の予報の時には、例年通り浸水は続きます。


アクア・アルタの準備


昨日は135CMの予報、初めてのアクア・アルタ体験だね、長靴ある?って色んな人に聞かれたので、家族分の長靴を買いに行きました。


私たちが住むサンマルコはヴェネチアの中でも一番地盤が低い位置。80CM以上の高潮でもう浸水してしまいます。135CMというと、55CMの浸水がある、という事。


映画、「ファーゴ」の最後のシーンみたいな。笑 (分からない人、映画オススメです。)

金曜の午後から90CM、夜は100CMと予報が出ていたので、街の至る所でエントランスには鉄のブロック。

長靴を買いに行った帰りはもう水上バスが運行中止に。

歩いて帰る途中、色んな場所で浸水してました。

そして翌日の135CM。モーゼが初めて発動しました。


詳しい仕組みはYOU TUBEで。


全然ぬれませんでした!浸水ゼロ!


初めてのアクア・アルタを楽しみにしていた娘はガッカリ。


でも夜、90CMの時にはサンマルコ広場は水浸しになってました。(90−120CMは被害がそんなに無いため、モーゼは発動せず、今まで通り浸水は続きます)

今日、日曜日は115CM。モーゼなしのアクア・アルタを初体験。

気温も20度。暖かいので観光客も裸足で水遊び感覚。


この水、マスクしてからあまり気にならなかったけど、結構、下水っぽい匂いがしたんですよね。。。うちの子、触ってますけど。w

その後もお散歩しながら、色んな場所の浸水度チェック。

サンマルコ広場がやっぱり一番深かったかな。

中国人が、この天候の中、ウェディング写真とってました。頑張ってるな。

今年は例年より早いみたいです。

普通は11月が高潮シーズンですが1ヶ月ほど早いみたいです。

明日も105CMの予報。

買ったブーツがもう大活躍です。(この白いマンホールから高潮の時に水が出てきます。)

#アクアアルタ #モーゼ #ヴェネチア #MOSE






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