
今、我が子はマルチリンガルとして育っています。(これについて書いた日記はこちら)
私は日本語で話しかけ、旦那は英語、アニメを見るときはNetflixフランスなのでフランス語、そして学校ではベルギー(オランダ語)です。
日本語とフランス語はなんかもう追記、のような感覚で別に力を入れて居る訳でもないんですが、2週間前に日本人のお友達が、先週末はフランス人のお友達がそれぞれヘントに遊びに来た時に、「あれ、うちの子、案外喋れてるじゃん」ってわかった瞬間がありました。
ちゃんと会話の内容もわかってるみたいだし、分からなったら「xって単語はどう言う意味?」って聞いて来ます。子供にある言語で話しかけるって別に返事が返ってこなくても全然無駄じゃないんだーって思いました。聞かせているだけでも役に立っている!と確信した瞬間でした。
そこで、一応大学の時にかじった言語を習うプロセスを紹介すると共に、今まで習ってたけど諦めた、これから英語や他の言語を習いたい人の役に立てば、と思います。
ルール1)続けれるものを選ぶ
やりがちなのがTOEIC対策とかの参考書を買って「これを毎日やるぞ!」って意気込む人。つまらないものを毎日続けれるほど人生暇ではありません笑
やりたくてしょうがいない!事に英語を混ぜる事を前提に考えましょう。
例えばテレビシリーズが好きだったら。まず日本語で(吹き替えでも字幕でもよし)一回見て見ること。
一回見ることで話がわかったら今度はその字幕を英語に変えて見ます。もう見た事あるんで内容はわかっているし、分からなかったらその場所だけ日本語に切り替えて見る。そうすると最初の何話かは全然聞き取れなくても単語が聞き取れたり、シーズン1を見終わる頃にはある程度の会話や単語がキャッチできるはずです。
ここでのポイントは全部分からなくても良し。だらだらテレビを見るのが好きならだらだら英語でテレビを見なさい、って事です。(ちなみに娘のフランス語はこんな感じで夕飯の準備をしている間に見るアニメをフランス語にしています。)
言語って不思議なもので、聞けば聞くほどわかるようになるんです。おすすめは海外ドラマとかシリーズ物で、そうするとキャラクターの話し方になれるし、決め台詞とかよく使う表現なんかキャッチしやすくなります。映画だと2時間とか結構時間縛られますけど短いドラマだったら20分とか毎日見る事も出来るし、なんせTOEICの参考書よりはやる気が出ます。
自分で出来ない人はレッスンに行ったり、オンライン講座を受講したり、何かしらスケジュールを組ませた方が良いです。ある程度お金をかけるとその分もったいないからやる気が出たりします。どの方法でも良いからまずは1週間、続けてる題材を探して見て下さい。
ルール2)インプットの量を増やす
語学能力は簡単に分けると読み・書き・聞く・話す(Reading, Writing, Listening, Speaking) に分けられます。
それらを更に分けると
インプットが読む・聞く(Reading, Listening)
アウトプットが書く、話す(writing, speaking)です。
言葉って7回聞くと認知する、160回以上聞くと覚える・・とか色んな研究があるんですが、インプットってグラスに水を1滴づつ垂らすようなもの。でもそのうち一杯になったらその単語や文章をマスターする、根気のいる作業です。
赤ん坊が新しい言葉を習う時、お父さんやお母さんが繰り返し繰り返し1年も2年も話し続けて、ようやくインプットがグラスに一杯になったら、一番よく聞いていた単語から少しずつ話すようになります。そして読み書きは小学生に上がるまで始めません。

大人の私たちは読み書きも出来るから最初から読む事、書く事に集中しようとしますが、実はナチュラルに英語を話せる、書けるようになりたいのであれば聞く事が一番大事。インプットの量が無いうちはアウトプットしても意味がありません。
ルール3)ルール1に戻る。(続けれるものを選ぶ)
インプットの量を継続的に増やすにはどうすればいいか?
好きな事をしていれば自然にインプットの量が増えます。
テレビドラマでも良し、漫画でもよし、音楽が好きなら音楽の歌詞を聞いたらいいじゃ無いでしょうか。その他にもサッカー中継を英語で見るとか、(スポーツ全般、中継なら大体ネットで見つけられます)日本に居る外国人のグループとプレイするのも良いでしょうし。
旅行が好きなら英語でガイドブックや旅のブログを読んで見たり。
なんでもかんでも”日本語”でやってる好きな事を英語にスイッチしちゃえば良いんです。
ファイスブックが好きなら設定を英語にすれば良いし。それだけでも英語に触れる機会も増えます。初心者であればあまり考えず、聞いたり読んだりを増やすだけですごく上達しますよ!
私は本を読むのが好きなので本屋で買ったり、図書館で借りて読んでます。本を選ぶ際は1ページに分からない単語が3〜5単語以内のものを選ぶようにして下さい、(9割くらい分かるもの)3単語くらいだと周りの文脈で大体単語を予測できますが、それ以上多いと辞書が必要になるかもしれないから時間がかかります。楽しく読む事が出来ず、辞書と向き合って意味を調べながら読む事に疲れを感じて飽きてしまいます。
自身の体験談
私は英語を話して育ったと言っても”お母さんの英語は聞いて分かるけど、他の人の英語はあまり分からない”という状態でした。読み書きも苦手で、英語の先生より確かに発音は綺麗だったけど成績は3とかでした。笑
高校に上がってからはハリーポッターが流行って、日本語で最初の3冊読んだら母の友達が英語でプレゼントしてくれたので”ちょっと読んでみようかな”と頑張って見ました。もう日本語で読んだからなんとなく読める感覚でしたし、分からなくてもストーリーは追えて居るからまあ良いや、という感じで読んでいました。1冊読むのにものすごい時間がかかりましたが読み終わった時にはものすごい達成感でした。
ちなみに読めない、と思いっていてもお母さんに音読してもらうとその単語知ってた、っていうのがよくありました、未だにあります。笑
大学に入ってから海外ドラマの24やフレンズ、Desperate housewives, Seinfeld等にハマったのでアマゾンで英語のDVDを購入。(日本語版のを買うより当時は半額くらいで買えたんです)
24は最初日本語のを買ったので最初は日本語字幕で。同じエピソードをまた見る時に英語字幕に買えたら「結構言ってること聞き取れるかも」と思いました。もしくは「早くて何言ってるか分からんかったけど字幕読んで分かったわ。」など。DVDなんで何回でも見れるし、分からなかったら巻きもどれるし、特に大学生で時間が無限大にある時にこういうことしておいてよかったな、って思いました。
字幕を英語にすることで聞くことと読むこと、二つのインプットを同時に増やす事ができています。単語は知っていたけどこんなスペルなんだーとか、聞き取れなかったけど書いているのは分かるとか。徐々に慣れてきたら字幕を取っても分かるようになります。
フランス語はどう習ったか、というと英語とはちょっと異なります。
インプットの量を増やしたという点には変わりは無いんですが、フランスのテレビ番組もシリーズもアメリカのものに比べるとあまり面白くないです笑
なのでどうインプットを増やしたか、というと、
「ひたすらフランス人とたむろっていた」が正解です。

語学学校に週5日で行ってたんですが、ある日、土曜日にフランス人ばかりの集まりに混じって一日過ごしたんですが、翌週の月曜日に学校に行くと先生の話し方がもはやスローモーションに感じるくらいいつもより全然聞き取れたんです。
これは良い!と思ってその日から学校が終わるとそのグループの友人がよく行くカフェで2−3時間お話しているところにちょっこり座る。分からなくてもとりあえず聞く。それを毎日していると「私座って盗み聞きしてるみたいな感じで嫌われないかな、どうしよう」と不安になったこともあるんですが、フランス人って聞いてくれる人がいるだけで嬉しいでしょうね笑
1ヶ月もすると大分内容が分かるようになって、4ヶ月もしたら語学学校行かなくても全然良いや、喋れるし。というレベルになりました。渡仏当時は一番下のクラスからスタートしたんですが、4ヶ月もすると一番上の上級者レベルのクラスと同等に話せるくらい上達しました。(30くらいに別れていたのかな)
その時点で語学学校をやめてしまい、ただフランス人とつるむだけの夏休みに入ってしまったので私のフランス語の読み書きレベルはまだ初級どまりでした。今では仕事で使うので(簡単なビジネスメール)でアウトプットはしてますが、まだまだスペルミスがあったりします。インプットを増やすため図書館でフランス語の本を借りてきては月に1冊(もしくは英語の本を2冊)読むように頑張っています。読みのレベルを上げると何故か書きのレベルが良くなるのです。
香港では?ベルギーでは?
香港は漢字が日本と同じなので読んで分かる程度になりました。でも仕事で使う訳でもなく、香港人とつるむ機会もあまりなかったので(タクシーの運転手くらい)全く上達せず。
ベルギーでは問題なのはみんな英語かフランス語が話せてしまうこと。大勢のベルギー人の間に1人でも喋れない人がいるとみんな英語にスイッチしてしまうんです。だからたむろって盗み聞きして習ったフランス語のようにはいきません。(そもそもあの頃のような自由時間がない)
海外テレビドラマや映画はオランダ語の吹き替えがなく、英語のままでやってしまっているので空いた時間にインプットを増やす戦略できるものが見つからない。子供番組しかオランダ語でやっていないので飽きてしまってます。
以前、子供と一緒に映画館に行った時にオランダ語の映画しかなくて、見てみたら結構分かったからこうやって大人でも楽しめる映画だったら続けられるのになーなんて思っています。
なので上で偉いこと言ってましたが私もまだまだオランダ語、全然できません!
最後に
語学は毎日ちょっとづつでもいいからインプットの量を増やす、これだけでも1ヶ月、2ヶ月続けられれば大分変化が見られるはずです。運動や筋トレと一緒で簡単すぎるものは筋肉がつきませんし、難しすぎると持ち上げられない、語学も一緒で自分のレベルにあったもの、好きだから続けられるもの、これを見つけられるだけでも上達に一歩近くはずです!
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